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チョット待ったその家づくり


よくリフォームする箇所とは
   一戸建住宅は新築してから10年も経つと、あちこちが傷んできます。
 外まわりでは、外部鉄部の錆び(海辺近辺の地域は三年で錆びてきます)、外壁のひび割れと劣化、屋根材の劣化などがあります。

 屋内では、湿気のある水まわりの傷みがあります。浴室(ユニットバスは防水性があるため心配ありません)のタイル下地の木材が腐り、白アリの被害にあうケースが多いのです。
台所をリフォームが必要な時期には、給湯器の寿命も近づいているので一緒に取り替えることがあります。

 そのほかにも、子供の成長に伴い生活スタイルが変わってきて、そのために部屋数を増やしたり、模様替えが必要になったり、内装のクロスのかびや剥がれも目につき始めて取り替える機会も出てくるでしょう。
いったんリフォーム工事をすると、あちこち手を入れ始めたくなってしまうので、どの部分をリフォームするか、事前にはっきり決めることがとても大切です。

各部のリフォーム工事と適切な工事
  屋根まわりについて
 屋根材として通称カラーベスト(ある会社の商品名です)と呼ばれている商品が一番よく使われています。耐久性は瓦ほどはありませんが、軽いので地震時でも安心です。ところがカラーベストについている金物の役物(屋根の棟材などのことをいいます)の耐久性がないのです。海辺の近くでは錆びやすく、錆びてしまうと台風等で飛ばされてしまいます。ですから金物は錆びないステンレス塗装板を使うようにしましょう。
屋根に枯れ葉が舞い落ちる地域ではカラーベストの塗装がはがれたり、表面に苔が発生したりします。そのときはカラーベストの表面に塗装工事をします。

雨樋について
 屋根材を取り替えるときは、必ず雨樋を取り替えます。雨樋は鉄板をプラスチックではさみこんだ商品があります。単なるプラスチック製より丈夫なため採用することを勧めます。屋根面積が広い場合は集水性効果の高い大型の樋のほうがよいでしょう。そして軒樋を取り付ける金具の間隔は、45センチ以内にしてもらいましょう。よく60センチや90センチ間隔にしますが、軒樋が雪などの重さで垂れ下がり、樋の効果がなくなります。

軒、ひさしの腐りについて
 屋根材を取り替えるとき、屋根下地板の点検をします。すると雨漏りの箇所がわかるのです。特に軒の鼻先の雨水による木部の腐りがよく見られます。そうなったら簡単な工事では終わりません。このようなケースは屋根材を剥がして見ないとわからないのです。

外壁のひび割れについて
  <モルタルの場合>
   外壁がモルタルの場合は、遅かれ早かれ必ずひびが入ります。ひびが入らないモルタルは  ありません。そしてひび割れた部分から雨水が差し込み、下地の木部を腐らせるのです。ひ  どいときは柱・土台なども腐り、白アリにやられてしまうケースもあります。
   ですから新築時にどうすれば長持ちする外壁にするか考えることが、とても大切なのです。  ローコスト住宅の場合は骨組みに腐りやすい米栂を使うので、外壁をモルタルにするのはお
  すすめできません。
  「ひびが入らない」という宣伝文句で、すぐにモルタルが塗れるモルタル下地専用板(大きさ   は90センチ×180センチ)が某メーカーから販売されていますが、継ぎ目にはっきりとひび   割れが出てきますので使うのはやめましょう。モルタルに大きなひびが入っていたら違う問
  題も考えられます。基礎や建物に問題があり、特に建物が傾いている可能性があるのです。
  まず原因を徹底的に調べるべきです。
   モルタルの吹き付け直し工事の仕上げ材の材質は、少し高価なものになりますが、表面に  弾力性のある仕上げ材をを勧めます。たとえ下地のモルタルにひびが入っても、表面にひび  が出てきません。吹き付け材の安物の材料は耐久性もなく長持ちしません。

 <窯業系サイディング等(防火サイディング)の場合>
  防火サイディングの場合は、モルタルほど深刻ではありません。まずひび割れがありません。  表面の塗装面の劣化はあります。サイディングとサイディングの継ぎ目の防水シーリングさえ  しっかりしていれば問題はありません。
  しかし、サイディングや目地シーリングに大きな亀裂があった場合は大問題です。この場合   は、基礎や骨組みに問題があり家が傾いていることが考えられます。このような場合は基礎  ・骨組みから直すので、工事費用はどれだけかかるかわかりません。 

 <木材外壁材(木製下地板)の場合>
   外壁が木製の場合は塗装工事が大変です。塗装工事に手を抜くと木が腐り始めてしまい   ます。時期が経過すると、同じような板がない場合が多く、取り替え工事に苦労します。

サッシの取替え工事について
 最近のサッシは気密性がとてもよいのですが、一昔前のサッシになるとゴムパッキンが劣化して気密性も悪くなり、取り替えたほうがよいことになります。サッシを取り替えることは外壁も壊さなければなりません。すると、室内の窓枠も、室内の内装材も取り替えなければなりません。ついでに床板を取り替えたりすると大変な工事になります。「サッシだけを取り替えればよい」などと簡単に考えていると大変なことになります。

浴室のリフォームについて
 タイル仕上げの浴室が家の中で一番いたみやすいのです(ユニットバスは心配ありません)。特にタイルにひび割れがあると、タイル下地の木材(土台、柱など)の腐れが心配です。湿気があるため白アリも発生します。浴室のいたみ具合は実際に解体して見ないとわかりません。ですから解体した状況によって、工事費用は減ることはなくても大幅に増えることを考えておきましょう。 浴室のリフォームは、家の耐久性を考えるとユニットバスにするべきです。もちろん、お金をかけて防水をしっかりすれば、タイル仕上げの浴室でも問題はありません。

洗面所、脱衣所のリフォームについて
 浴室の出入り口にある洗面所、脱衣所は浴室の湿気によりいたみが早いのです。特に、浴室の出入り口の床板が腐り始めます。表面が耐水性のあるCFシート仕上げの床でも、下地の木材から腐り始め、根太、大引き、土台まで被害が及ぶので、改修工事範囲が拡がり、工事金額も雪だるま式に増えるのです。改修時に使用する床板は、腐りやすいCFシート及びパーケットフロアーはやめ、耐久性のある無垢の木材を使うようにしましょう。予算があれば洗面台、洗濯機の周りの壁にはタイルを張ることを勧めます。もちろん、根太・大引きは耐久性のある桧を使いましょう。

台所のリフォームについて
 台所のリフォーム工事も費用がかかります。大工工事のみでなくタイル工事、内装工事、水道工事、電気工事、ガス工事も関係します。少なくても200〜300万円はかかります。浴室、洗面所、台所のリフォーム工事は、住宅の中で一番費用がかかる部分なのです。特に水回りであるため、知らない間に水道管より水漏れによる木材などの腐れがあると、予定外の費用がかかります。

間取りを変更する工事について
 各部屋のリフォームはクロスの張り替えなど、簡単な工事ですませることができます。費用もそれほどかかりません。ところが、柱を抜いて小さな部屋を大きな部屋にする改装工事においては簡単ではありません。その中で家の強度を左右する耐震壁を取り去ってしまうというケースがあるのです。リフォーム工事が終わり「建物は綺麗になったが、地震に対しては弱くなった」と言うのでは話になりません。柱を抜いてリフォーム工事をする場合は、耐震性のことも考えなければいけません。二階建ての場合は、一階の柱を簡単に抜くと致命的になります。とても大切なことです。十分注意しましょう。

地震に強くなる間取りの変更とリフォーム工事について
   新築したときは、地震があっても倒壊しないように構造計算して建物を建てています。リフォーム工事をするとき、その部屋をもっと広くしようとして、家の強度を左右する重要な柱を抜いてしまうケースがありますが、とても危険な行為です。必要な柱や筋交いは残しておくことが必要です。耐震性が強くなる方法で改修しましょう。

 私も耐震性を強化するために良く使う工法ですが、鉄骨を有効利用し柱・梁・筋交いを鉄骨で組み立てて木造の骨組みの中に組み込むと、地震に対してもとても強くなります。

リフォーム工事を甘く見るな
   リフォーム工事をする時ははっきりと「何を、どこまでするか?」という工事範囲を決めます。そして2〜3社の建築業者に見積りを依頼します。新築工事の見積りをするときと同じように「合見積り」をするのです。
 そして施工する建築業者と予算が決まっても、安心はできません。リフォーム工事とは解体しながら工事をするのですから、工事が始まり解体し始めたときに予想外にいたんでいる箇所が見つかり、予算以外の追加工事をしなければならないことがあります。
工事にかかる前の細かな打ち合わせと調査がとても大切なのです。

   
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