特別付録



最後に皆さんが一番知りたい建築費用のお話をしましょう。

同じ建物でも建築業者によって金額が違います。定価が決まっている商品でも建築業者によって金額の差があるのはなぜでしょう?それは各建築業者の仕入れ金額の違いと、業者の儲ける度合によって金額の差が生じるのです。

 職人さんの賃金も地域によって異なります。東京と鹿児島では1万2千円も違うのです。

賃金が安くなるとすべての工事金額が安くなります。神奈川県で例えると、茅ヶ崎より相模川を越えると賃金が安くなっているのです。

 使用する材木も相場もので、いつも価格が上下しています。同じ種類の材木にもランクがあり、産地によって材木の金額が異なります。材木の産地やランクはとても素人では見分ける事は出来ません。材木の金額は産地と等級によって何倍も違っているのです。ですから「見積では良い材木で見ていても、実際に使っている材料は安いものである。」というごまかしがあります。

 

「材木の金額がたえず変動している。」という悪条件の中で現在の建物は建てられるのです。

次に掲載する見積書は首都圏で平成7年に建築した建物です。建坪は61坪です。

外構工事、カーポート工事等も含んでいるので合計金額はあまり参考になりませんが、各工事金額の単価の相場を知るための参考にしていただければ幸いです。この見積り金額を建築業者に見せて値切ったりしてトラブルを起こさないようにしてください。あくまでも参考資料にしてください。契約後にこの見積を見て、「うちの業者は高い。」と思っても騒がないで下さい。勉強しないで契約したあなたが悪いのですから。

 契約前なら、まだ相談に乗れるかもしれませんが・・・



Copyright (C) 2003 Masuno. All Rights Reserved
E-mail address:masuno1@jcom.home.ne.jp